炭酸スパ装置『WATERCOUTURE SODA SHOWER』(品番:WS101)は製造・販売を終了させていただきました。
アフターメンテナンス対応は2025年3月31日までお受けいたします。
80年の歴史の中で21万人を越える卒業生を輩出している山野美容専門学校。創始者である故山野愛子氏は美容師として出発し、昭和9年に山野愛子美容研究所を開設しました。以来山野ブランドは日本の美容業界の礎となり、その発展の起動力となっています。
その山野愛子氏を祖母に持つ山野光夫氏は、現在、山野美容専門学校の講師を務め、美容師としても活躍。また、YAMANO Salon of Beautyの支配人であり、エステサロンのプロデュースや ミス・インターナショナルのヘア&メイクの監修・演出家としても知られています。今回は山野氏に「水と美容」の関わりや、実際にサロンに導入している「WATERCOUTURE」についてお話をうかがいました。
僕自身、肌が弱く髪の毛が傷みやすいこともあり、早い段階で「髪や肌に優しい水」を意識するようになりました。20年以上、水について自分なりにこだわり、アルカリ水を電気生成してみたり酸性水を作ったりといろいろ試してきたのですが、長年の研究の中でたどり着いたのが、「炭酸泉」と「軟水」です。
特に炭酸泉に関しては、様々な製品を試してみたのですが、“髪の質感がほとんど変わらない”とか、“炭酸の量が少ないな”とか…、なかなか満足のいくものに出会えませんでした。そんなとき、クリンスイさんのホームページで「WATERCOUTURE」を見て、担当の方にお願いして商品の説明に来ていただいたのが出会いです
今までさんざん色々なメーカーの製品を触ってきたのでだいたいの違いってわかるんです。クリンスイさんの「WATERCOUTURE」を体験したときに、真っ先に感じたのは、中に飽和している炭酸の量(1,000ppm)。
皆さん、炭酸泉っていうと、手を入れた時シュワーって音がするかなとか想像される方が多いようですね。確かに音が派手に出るものもありますが、多分演出効果もあって、いわゆるご自宅で使う入浴剤と同じようなイメージを狙っていると思うんです。あれは薬品をベースに作っている炭酸泉。こちらはガスをベースに使っている炭酸泉です。「WATERCOUTURE」の炭酸泉に手を中に入れてみると、細かい気泡が自分の手を包んで、それがものすごく柔らかい手ざわり感を生む。しかもその分量が圧倒的に多い。炭酸がこんなに入っているのかって実感できることが一番の特徴だと思います。
これならお客様や生徒に安心して説明できる、違いをわかってもらえるって思ったんです。すぐにサロンでの導入を決意しました。
「炭酸泉」という言葉自体は一般的になっていますし、知識や情報は多くの方が持っていると思います。でも、ひょっとしたら知っている“つもり”なのかもしれません。実際に炭酸泉にさわったことがあるのかなっていうのが僕のクエスチョンなんですね。現在学校の授業でも軟水・硬水、アルカリ水・酸性水など水の種類を教えることがありますが、まず触れてみることが大事だと思うので、炭酸泉もタブレットのものからガスを噴射するものなど、各社様々の製品を取り上げています。同じ炭酸泉でもこれほど違いがあるんだなってことをしっかり体感して欲しいと思っています。
サロンで炭酸泉を使うときはメニューに合わせて色々なシチュエーションで使用しています。例えば、パーマの間とか仕上げ、カラーの流しの時など背術のポイントになるようなところですね。中でも、一番効力を発揮してくるのはヘッドスパのシチュエーションです。お客さま自身も気持ち良さを体感できるので、炭酸泉のスイッチを入れた瞬間に水の音も変わって「あ、やってもらえてる」と楽しんでいただける。ヘッドスパの時は最初から最後まで炭酸泉を発生させて贅沢に使うようにしていますね。
炭酸泉については、お風呂で体を芯から温めますという話をよく耳にしますが、血流を良くしたり肌を活性化させることに関してはものすごく効果があるといわれています。一方軟水は、水そのものの性質を変えるので、お互いの性質をしっかり理解し使い分けることがポイントだと思います。
近年特に、健康や美に対する考え方が高まってくるのと比例して、水に対する考え方も大きく変わってきています。例えば、以前のように水道から直で水を飲む人は少なくなりました。外出時はマイボトルを持つ人もいます。潜在的に水に対する意識が上がっていると思うので、髪の毛も水がとても大事だということを訴求して行くことが、サロンの売り上げにもつながって行くのではないかと考えています。
ただし、普通に「炭酸泉始めました」というアピール方法では効果的とは言えないと思うんです。ヘッドスパなど、さまざまなサービスやメニューがある現代では、商品やサービスをどのようにお客様に訴求して行くかが大事。例えば、『自分のお店のメニュー×クリンスイ』のように、クリンスイのブランドをあえて前面に出して、この機械とコラボレーションしているんだと、高い位置に「WATERCOUTURE」を置くべきだと思うんです。浄水器としてのクリンスイのブランドは認知されていますから、“ああ、クリンスイの機械なんだ”ってびっくりしてもらえる。そのインパクトは強いと思いますね。
サロンの立場から話をすると、美容師としてはストーリーがあって、なるべく髪の毛を痛ませない状態で次に来店して欲しい。そのためにピュアシャワーで自宅でもお手入れして欲しいんです。それが結果的には次に来た時に、色を染めたり、パーマをかけたりって時にものすごい手助けになる。美容師目線でいうとお店では炭酸泉を使っていただいてしっかり温まって、リラクゼーションを感じ、自宅に帰ってからでもケアを続けてねって思いで伝えるのがいいのかなって。みなさん、カートリッジの入れ替えとか難しそうっておっしゃってますがすごく簡単なので、オススメしたいですね。
1984年 通信教育で高校在学中、山野美容専門学校・通信科に入学。1986年、高校卒業を迎えて山野美容商事(株)・池袋サロン「山野愛子美容室」池袋PARCO店に入店。1987年1月、美容師国家試験合格。同年7月、米国・カルフォルニア州ロスアンゼルス市にあった「YAMANO Beauty college」に留学。1989年「Joe Blasco make up academy」にて特殊メイク科のディプロマ取得後、帰国。
その後、(株)美容ヤマノのサロン「Aiko Yamano Salon of Beauty」吉祥寺9ビル店に入店。後に、同社池袋サロン「Q’s Co.」池袋PARCO店店長として就任。1997年12月独立し、「Hair Salon Laggon」赤坂店オープン。2007年4月、ヤマノサロンオブビューティーに戻り、翌年支配人に就任。現在に至る。